riding
はじめに †
鞍を装着したペットに騎乗出来るようになる技能。
馬だけではなく、麒麟やドラゴンにも乗ることができる。
# 残念ながらドラクエばりにスライムに乗ることはできない。
乗馬スキルと素早さがある程度なければ使えない技能で、
落馬して死ぬ危険もある。
だが、騎乗していれば運搬できる重量にボーナスがあるし、
乗っているのが空を飛ぶ生物であれば飛行もできるし、
速い生物であれば高速行動も可能になるだろう。
その上、戦闘になった際、騎馬も独自に敵を攻撃してくれる。
おまけにスキルが熟練者以上になれば*1ダメージにわずかながら追加ボーナスがある。もちろんこれは各武器の熟練度と累積する。
さらに入門者以上のスキルを持って飛行モンスターに乗れば、
穴や水地形には落ちないが、落ちている物は拾うことが出来るという不思議に素敵な状態になることができる。
ただし、乗馬中は落ちている食べ物を直接食べることはできないので注意。
また、食べ物の上に移動すると大抵乗っているペットに先に食べられてしまう。
肉食のペットの場合は特に注意したい。
ちなみに、ペットが食事中でも乗っていれば動いてもらえる。
もっとも階段の昇降まではしてもらえないが。*2
騎士は最初から乗馬スキルをもっているが、
初期は素早さが低いので素早さを上げてから乗馬にチャレンジすべきだと思われる。
なお、その騎士のジャンプ能力(桂馬跳び)は騎馬ごと行えることは覚えておくと良い。
戦闘用の馬にまたがってぴょんぴょん跳ねれば、気分はすっかりユニコーン?
また、地上型のペットが罠にはまって身動きが取れなくなった時、#rideコマンドで自分だけその場を離れることができる。罠からの脱出を待っている余裕がない時は、涙を呑んで一時の別れを甘受しよう。*3
気分はすっかり穴に落ちるヨッシーを乗り捨てる…
騎乗するモンスターの選択規準 †
まず第一に飛行能力の有無は重要だろう。この便利な能力は、vanillaでは飛行モンスターに騎乗するか、自身が飛行モンスターに変化しなければ手に入らない。
次いで防御力。特に飛行モンスターに騎乗する場合、ペットの突然死は致命的な結果を招きかねない。
攻撃力はさほど重要ではない。というより、後半戦になってくると@の攻撃力インフレが激しく、ペットの攻撃力の価値が低下する。とはいえ、祭壇の僧侶や店主を倒せる程度の力は欲しいところ。
騎乗可能な飛行モンスターの特徴 †
飛行できるのは麒麟・コウアトル・ジャバウォック・ドラゴン。それぞれについて簡単にまとめてみた。
- 攻撃力○
- もともとの攻撃回数が多く、また素早いため、結果としてかなり手数が多くなる。威力も低くないため、割と頼れる。
- 機動力○
- 防御力△
- 自分で勝手に治癒の魔法を使ってくれる。
- いくつか装備可能な防具*4が有るので、強化してやればAC?をかなり低くすることもできる。
- ただし飲み込み攻撃に弱いし、不慮の事故の際に死体が残らないのは痛い。
- また耐炎、耐冷をはじめ各種の耐性に恵まれていない。ただMRは非常に高いので単純なダメージ魔法などには強い。
- HPはそれなりに高く、攻撃力もあるので、ちょっとした相手ならあっという間に串刺しにしてくれる。そのため即死系の特殊能力を持たない相手に倒される危険は小さい。
- 手懐け易さ×
- とにかく出現率が低い。
- 出現したとしてもMRが高いので、何回も魅了しないとペット化できないことが多い。しかも強い(モンスター召喚の呪文を使ってきたりもする)ので危険。もっとも、自分の属性が秩序であれば大抵友好的なので、周囲の安全を確認してから魅了の魔法を連打すれば捕まえられないでもない。
- さらに悪いことに餌を食べないので、#rideによって低下する忠誠度を回復することができず*5、やがては野生化してしまう。
- なお、騎士以外の職業で(他階層への置き去りや攻撃などをせず)乗り降りのみ行った場合、魅了の魔法で捕まえてから合計4度までは騎乗できる。5度目に乗ろうとした時点で敵対的になるので注意されたし。*6
- これらの理由により、本気で騎馬として運用するなら紫ワーム、ラーカー、トラッパーを虐殺してしまいたいところ。どう考えても再び捕まえる手間より、白紙の巻物3枚と魔法のマーカ1本を見つける手間の方が小さいだろう。
- 攻撃力×
- もともとのレベルが低いこともあって、他の騎乗ペットに比べると二段ばかり見劣りする。
- 機動力△
- 防御力×
- 元のACが5(麒麟で-5、親ドラゴンで-1)で、さらに蛇の体ゆえか防具もつけられないので非常に脆弱。HPも高くない上、天使の常として決して死体が残らない。
- 飲み込みにも弱い。
- 手懐け易さ△
- 序盤〜中盤あたりはそこそこ見かけることになるが、いざ探すとなるとこれが案外見つからない。
- また、見つけたとしてもMRが若干高く、怪物を飼いならす巻物が1枚しかない場合は考え物。といっても親ドラゴンよりちょっと高い程度なので、二度、三度と使えば確実に捕まえられるだろう。
- ただし天使系なので麒麟と同じく忠誠度の回復ができない点には気をつけるべきだろう。
- 総じて麒麟の下位互換、といった感じ。ただ、当然ながら捕まえる際の危険も低いため、どうしても飛行する必要があるが麒麟やジャバウォック相手は厳しい、という状況なら探す価値はあるかもしれない。
- 2〜4匹まとめて出現することもある。その場合はわざと囲まれてから魅了の呪文を使うと良い。他の三種に比べて攻撃力の面でかなり劣るためそれほど危険は無いし*7、確率的に言ってもかなり高い確率で少なくとも1匹は懐いてくれるだろう。
- 攻撃力○
- もともと直接打撃専門なので、ペット化による攻撃力の低下が無い。期待値は親ドラゴンの2.5倍。
- 機動力△
- 防御力×
- 親ドラゴンよりもACが1だけ良いが、耐性が全く無いのは痛い。
- サイズもlargeなので、麒麟と同じく飲み込み攻撃に弱い。
- ただ体力はまずまずあるし、何より攻撃力が高いので、レベルを上げておけば肉弾戦で倒される危険性は低い。
- ただしドラゴンに比べて高い攻撃力(というより多い攻撃回数)が災いして、反撃能力を持った相手には滅法弱い。火の精霊界などで溶岩の上を飛んでいる時に火の精霊に手を出したりしたら……。
- 手懐け易さ△
- 出現率はまあまあ。ドラゴンよりは珍しいが、麒麟に比べればまだマシ、といった感じか。
- 予想に反してMRが高く(といってもやはり麒麟ほどではないが)一回や二回の試みだと突っぱねられる可能性も高いのだが、いかんせん攻撃力が高いために何度も魅了を試みるのは危険が伴う。麒麟やコウアトルと違って好戦的なので、属性が一致していてもまず敵対的なのが悩みの種。
- ドラゴンと同じく肉食なので、一度仲間にできれば忠誠度の維持は簡単。
- 攻撃力×
- ペット化するとブレスを吐かなくなるので、攻撃力には期待できない。
- それでも店主や僧侶程度なら相手にできる。
- 機動力△
- 決して素早くはないが、さほど気にはならない。加速の杖を振ってやれば十分。
子供でも飛べるので、浮遊アイテムが無い時にも助かる。
- 防御力○
- ドラゴンといえば各種の耐性。特に銀色ドラゴンの反射能力は貴重。自分が使う呪文や杖の巻き添えにしてしまう心配が無いのが良いし、黒ドラゴンと対峙した時も安心。次いで灰色ドラゴンの魔法防御が便利だと思われる。
- 巨大なので飲み込まれる心配もないし、死体が必ず残るのも良い。HPも高い。
- 手懐けやすさ○
- (色を選ばなければ)出現率は高い。序盤に拾った卵から子供が孵化する事もある。しかも魅了が効き易い。
- 麒麟と違って餌を食べるので、忠誠度を維持しやすい。
- @が女性ならば卵から育てることもできるので、アイテム運が悪い時には有り難い。*8
- 男性ならば拾った卵から孵化した子供がなついてくれる事があり、それはそれで有り難い。 →性別
その他の騎乗可能なモンスター †
飛行できないモンスターでは、下記のものがお薦め。
- 仔馬・馬も含めると出現率が高い。犬や猫同様、家畜扱いなので食料を与えるだけで手懐けられるのも嬉しい。
- 職業が騎士なら、鞍付きの仔馬が最初からペットなので面倒なことが何も無い。
- とにかく素早い。序盤〜中盤では戦力としても期待できる。
- 草食なので、餌の確保が少し難しくなる。
*9
- 出現率は低い。
- 戦闘用の馬並みの攻撃力ととても素早く行動する能力を持っている。 ただしペットにすると瞬間移動しなくなるようだ。
- ユニークな点として、自前の角で混乱や睡眠などの状態異常を即座に治療するという特徴を持つ。これで命拾いをするという程の事はそうないが、復帰待ちをしなくてよいのは案外快適。
- 人にはなかなか懐かない。加えてMRがとても高く素早いので魅了は困難。魔法の罠を踏むか造魔の魔法を唱え、飼いならされたものの出現を期待したほうがよい。おそらく@と同じ属性のものでないと魅了はできないだろう。
- 逆に、造魔や既存のペットの変化で作られたものならば何色になるかはランダム。そこまで手間をかける価値があるかどうかはさておき。
- 一応馬なので、草食。
- 四足獣(q)の中では最強。
- 馬鹿みたいに高いHPとジャバウォックに迫る攻撃力が売り。
- こいつもやはり草食なので、餌の確保に難あり。
- ちなみに四足獣の中では鈍い方なので、スピード狂を自認する人は大迷宮の赤いヤツに乗ってみても良い。
- 出現率が高い。
- 戦闘用の馬ほど素早くはないが強い。
- 頭と手に人間用の装備を着用できる。
長剣などの武器や盾、手袋に兜、そして魔除けを装備できる利点は大きい。
- 弓やクロスボゥはペットになると使わなくなる。短剣類も装備はするが、あくまで手に持って使うだけで投擲はしない。
可能なら反射能力を与えておきたいものだが、
クロークや鎧を装備できないため魔法防御能力を与えるのは難しい。マジックベーン等のアーティファクトを渡すのはもったいないし、そもそも属性が合わないこともある。
- 雑食なので、餌の確保は楽。
あなたは降りられない.鞍は呪われている †
ソン将軍は馬をとめ、ひたひに高く手をかざし、よくよくそれを見きはめて、それから俄かに一礼し、急いで、馬を降りようとした。
ところが馬を降りれない、もう将軍の両足は、しつかり馬の鞍につき、鞍はこんどは、がつしりと馬の背中にくつついて、もうどうしてもはなれない。
宮沢賢治
北守将軍と三人兄弟の医者
乗馬をしているときに邪悪なオーラを感じたりして、鞍が呪われてしまうと降りられなくなってしまう。これを事前に防ぐためには鞍を常に祝福しておくのが良策だが、一度こうなってしまうと以下の手段を使っても呪いを解くことは出来ないし、降りることも出来ないし、鞍を外すことも出来ない。
- × #rideする
- × #lootする
- × 解呪の巻物を読む
- × 解呪の魔法を唱える
- × 無力化の杖を下に向けて振る
- × 無力化の魔法を下に向けて唱える
- × 鞍をどうにかして聖水に浸けようとあがいたり、下に向けて聖水を投げつけてみたりする
こういうときは開錠の魔法を下に向けて使おう。あるいは開錠の杖でもよい。鞍は馬などから外れあなたは降りることが出来る。ただし落馬してしまうのでダメージを受けてしまうからその点は気をつけた方がいい。
また、騎乗したまま#prayすることで、騎馬のアイテム*10の呪いが解けることもある。もちろん運とリアルラックの両方に影響されるが。
どうしても外せない場合は涙を呑んで死の杖などを足元に向けて振るという手もある。蘇生と魅了の魔法があれば完璧。もちろん、死体が残らない麒麟やコウアトルには意味が無いが。
なお、既に呪われた鞍を取り付けた場合、乗り込む試みは必ず失敗する。その際、落馬ダメージも受けるので注意が必要。取り外す手段も限られているので、必ず呪いの有無を鑑定してから行うべき。
よもやま話 †
NetHack brassでは、エルフが馬に乗って現れたり、オークがワーグに乗って現れたりと、一部の敵が騎乗した状態で登場する。騎手は騎馬の速度で行動し、なおかつ騎手と騎馬が個々に攻撃してくるため、油断していると一気にやられてしまう。強敵に遭遇したら、争いの指輪で落馬を誘ったり、悪臭雲の巻物で馬を倒すなどしてまず機動力を削ごう。
@の種族がオークの場合に限り、ワーグにも乗ることができる。
また、騎乗できる飛行モンスターが1種類追加されている。
- でかい狼なので肉食。
- 飛べないしさして強くもないので、好き好んで乗る人はいないと思うが…
フェルビースト †
- 指輪物語の後半にてナズグル達が騎乗していた、翼竜のような怪物。
- 戦闘用の馬と同じ速度を誇り、しかも飛行可能。肉食。
- 強さはジャバウォックに及ばない程度。
- 9人のナズグルの後半メンバーから奪い取るしかない。まず見つけるまでが一苦労。
関連リンク †