leocrotta 'q'
レウクロコタは野獣のなかでもっとも脚速で、大きさはロバくらい、臀部は雄ジカ、首・尾・胸はライオン、
頭はアナグマ、蹄は割れており、口は耳まで裂けていて、骨の隆起が歯並みの代りをしている。
――この動物は人間の声をまねるといわれている。『プリニウスの博物誌』
大プリニウス/中野定雄 中野里実 中野美代 訳
だいたいleucrottaと表記されることが多いが。
姿かたちや特徴などはGoogleイメージ検索やゲーム中のデータベースを当たってもらえば良しとして、元はロゼやらマインドフレアやらと同様これもやはりD&Dに登場するモンスターのようだ。
さらにその元ネタは19世紀にジョン・アシュトンによって書かれた『奇怪動物百科』にLeucrocottaという名前で登場し、さらに遡れば古代ローマ時代、大プリニウスの著した『博物誌』(Naturalis Historia)に、この動物が出てくる民話について上記のような言及がなされている。
状況によってはムーマクより怖いかもしれない、赤い q である。
特にノームの鉱山や倉庫番レベル前後で出てくると泣けてくる。
特殊な攻撃などはしてこないので、中盤戦以降であればそこまで恐ろしい相手でもないが、比較的早い段階で登場する敵としては非常に素早く*1、その上それでなくても手数が多くダメージも大きいという、かなりひどいモンスターである。
ムーマクに比べても打たれ強く、あっという間に近づいてくるため、遠距離攻撃があまり有効ではないのも嫌さ加減に拍車をかけている。逃げる間もなく6回攻撃を喰らってあっという間に殺された人も多いだろう*2。
白兵戦で自信がない時の対策としてはEの字に頼ったり眠りの杖や魔法、あるいは瞬間移動などを使って時間を稼ぐのがまず一番。
あとは攻撃用の杖(出し惜しみは禁物)や、やや危険だが毒矢などを使って倒すか、相手が怯んでいる隙にそのまま逃げるべし。
とにかく攻撃さえ受けなければ何とかなる。