white/gray/black unicorn 'u'
いわゆる一角獣。
額から真っ直ぐな一本角を生やした気品に溢れる馬のような生物として描かれることが多い。
NetHackの世界には三属性に対応した三種のユニコーンが存在する。
属性と体色以外の能力・特性はどれも一緒で、倒すとユニコーンの角を落とす。
この迷宮に生息しているユニコーンは草食であり、どうやら馬と同じ扱いのようである。だが、やたら好戦的。
騎乗可能だが、飼いならすのは困難。
「わたしを捕まえて、いったいどうしようとおまえたちが夢見ているのか、わからなかった」
男は、再び飛びかかってきた。ユニコーンは、まるで雨のように男の手から、すり抜けた。
「おまえたちが、自分のことを理解しているとは、思えない」彼女は言った。
「さあ、じっとして、じっとして、ほら、動くなよ」
汗にまみれた男の顔には、泥が筋をつくっていた。息をおさえておくこともできない。『最後のユニコーン』
ピーター・Ｓ・ビーグル 著 ／ 鏡 明 訳
……どうやらこの迷宮には、彼らをなだめる資格のある穢れなき少女など存在しないようだ。
＠と同じ属性のユニコーンは大抵友好的で攻撃してこない。
こちらからも攻撃するべきではない。
その代わり宝石を投げつけてやろう。
鑑定に役立つ*1し、識別済みのものを与えれば運を大幅に上げることができる。
異なる属性の場合、容赦なく襲い掛かってくるので、倒そう。
死体も角も非常に有用だ。
だが元の手数が多いため攻撃力は侮れず、とても素早いためしばしば攻撃を先制し、さらには桂馬跳びに逃げ回りこちらの反撃を避けてくれる。
遠距離から攻撃しようにも彼らは直線に並ぶことをとても嫌がるので、こちらも相応に素早くないと、倒すのは難しい。
角への欲望をギラギラさせながら返り討ちにあってしまった観光客や武闘家などの墓が同じ階に遺されていることも多く、涙を禁じえない。
直線上にない地点も攻撃できる長斧やブーメランを活用したり、ペットに頑張ってもらうなどして何とかしよう。
攻撃魔法スキルが熟練者以上でファイアーボールかコーンオブコールドを覚えているなら非常に便利。
また、マジックミサイルやスリープのように光線系の呪文*2を利用するのも悪くない。彼らが避けるのはあくまで直線状に並ぶことであり、壁の反射まで計算して動くわけではないからだ。ただし、抵抗力が高いために眠りの魔法の成功率は高くない。
つるはし等を持っていれば落し穴作戦も有効だ。桂馬跳びの位置に誘導しよう。
もっと簡単な方法として、狭い通路や路地に誘導し桂馬跳びを封じ込めて遠距離攻撃で仕留める手もある。ただしこちらの手段をとった場合、テレポート禁止フロアでない限りは高確率でランダムテレポートして逃げ去ってしまう。
とにかく、足を封じる方法は使い慣れておいたほうがよいだろう。
死体を食べると毒への耐性を得られる可能性がある。
死体そのものには毒がないため食べやすく耐性獲得確率もかなり高いので、これを食して耐性を身につけるのが理想か。
運悪く身につかなかったとしても、同時に手に入った角で解毒しながら殺人蜂の死体でも食べまくればよい。
神はユニコーンの事を「各属性を代表する特別な聖獣」とみなしているようだ。
祭壇に捧げるときには死体および祭壇の属性に注意しよう。
角の解説は別項に譲るが、魔力を持ったアイテムの中では確実に入手できるもののため、ポリパイルの素材として人気があることにだけは触れておこう。
かつてはユニコーンを倒して蘇生しまた倒すことを繰り返して角を沢山入手する技が開発されたのだが、NetHack3.3からは蘇生したてのユニコーンが死ぬと角は高い確率(95%)で砕けてしまうようになった。
このため現在では角を大量に掻き集めることは難しい。
なお、「最近再生した角は〜」というメッセージからは時間が経過すれば再び角を落とすようになるような印象を受けるが、そのようなことはない。
しかし、一度石化させてから運搬し、軟化させて倒すと角を確実に落とすようだ。*3
これを利用してビッグルームや一部職業の故郷*4を使って、プリン農場ならぬユニコーン牧場を経営するのもアリかも。
石化と軟化、屠殺と蘇生を繰り返して角をかき集める様はまさに羊毛回収。
もし他属性のユニコーンを同時に飼う場合*5は、その気性の荒さで怪我をさせられないよう、角から作った魔法のマーカで鎧を強化して十分な防御力を備えておきたい。Eの字でもいいけどね。
hackaholic