polearm ')'
竿状の長柄武器の総称。
敵に対して適度に距離を取って戦うことができる。
先端部分に槍・斧・ハンマーなど様々な形状を持ち、種類が豊富。
両手で扱うことを前提とし、槍と違って投擲には適さない。
全体的に重量があるため持ち歩きづらく、盾と同時に使えないのが欠点。
全て、スキルは長斧、装備状態は両手持ち、命中率補正は+0、材質は鉄である。*1
名称 | 未識別名 | 攻撃種別 | 重量 | 小型 | 大型 |
スペタム(spetum) | フォーク付き長斧 | 刺突 | 50 | 1d6+1 | 2d6 |
ランサー(ranseur) | 柄付きの長斧 | 刺突 | 50 | 2d4 | 2d4 |
フォシャール/槍剣(fauchard) | 鎌付き竿/かま | 刺突・切断 | 60 | 1d6 | 1d8 |
グレイブ(glaive)/なぎなた(naginata) | 片刃長斧 | 切断 | 75 | 1d6 | 1d10 |
パルチザン(partisan) | 粗雑な長斧 | 刺突 | 80 | 1d6 | 1d6+1 |
ギザルム(guisarme) | 刈り込みがま | 刺突・切断 | 80 | 2d4 | 1d8 |
ベック・ド・コルバン(bec de corbin) | くちばし付き長斧/槍つきの長斧 | 刺突・殴打 | 100 | 1d8 | 1d8 |
ビル・ギザルム(bill-guisarme) | 鈎付き長斧/鈎付の長斧 | 刺突・切断 | 120 | 2d4 | 1d10 |
バーディック(bardiche) | 長いまさかり | 切断 | 120 | 2d4 | 3d4 |
ヴォウジェ/ボルゲ(voulge) | 包丁付き竿/肉切り包丁 | 刺突・切断 | 125 | 2d4 | 2d3 |
ルッツェルンハンマー(lucern hammer) | 二股の長斧 | 刺突・殴打 | 150 | 2d4 | 1d6 |
ハルバード(halberd) | 曲ったまさかり | 刺突・切断 | 150 | 1d10 | 2d6 |
ちなみにそれぞれのダメージダイスの結果(平均値、最小値/最大値)はおおよそ次の通り
ダイス | 平均値 | 最小値 | 最大値 | 備考 |
1d6 | 3.5 | 1 | 6 | |
2d3 | 4 | 2 | 6 | |
1d6+1 | 4.5 | 2 | 7 | |
1d8 | 4.5 | 1 | 8 | |
2d4 | 5 | 2 | 8 | |
1d10 | 5.5 | 1 | 10 | バラつき大 |
2d6 | 7 | 2 | 12 | |
3d4 | 7.5 | 3 | 12 | バラつき小 |
以上の表から判断すると、ダメージ面ではバーディックとハルバードが二強、重量対ダメージ比率ではスペタムとランサーが優秀、といったところか。
逆にヴォウジェ、ルッツェルンハンマー等は重量がある上にダメージ自体もかなり低く、使いづらいと言える。
もっとも、迷宮内部での戦いは持久戦であり、攻撃回数が増えれば増えるほど、乱数の影響は小さく、逆に固定値(イコール、強化値のこと。+1強化されるごとにダメージも+1される。)の影響は大きくなっていく。つまり、+7まで強化すれば、これらダイスの差はそれほど気にする必要がなくなるということだ。
魔法使いの主武器。
長斧を扱えるクラスは意外に多く、C, K, P, Ra, S, V, Wは熟練者、H, Ro, Tは入門者までスキルを上げられる*2。
しかし、残念ながらエキスパートまで鍛えられるクラスはvanillaには存在しない。
敵では兵士やトロルなどが時々所持している。
Eの字を刻んでも遠くからつつかれたりと結構鬱陶しい。
3.3辺りから導入された、長斧の特徴的な機能。
長斧の遠距離攻撃は、武器を使う([a]pply)することで発動する。
通常は上下左右4方向の2マス向こうを攻撃対象に選べるが、スキルを上げることで選択可能な範囲が拡大する。
....... .EsbsE. .s...s. .b.@.b. .s...s. .EsbsE. b:初心者、入門者 s:熟練者 E:エキスパート .......
隣接するマスを選択しようとすると「近すぎる!」と怒られてしまう。
それでも鞭やつるはしなどと同様にapplyで持ち替えと同時に攻撃できるので、距離に応じてドワーフのつるはしあたりにスイッチすることでスムーズに戦える*3。
なお、ランスも長斧と同様の特徴を持つが、こちらは騎士ならエキスパートまで成長し、騎乗時に使うことで大きなボーナスを得ることができる*4。
通常の視覚の外になるマスを選択することはできないため、長斧を使う場合はオイルランプや灯りの魔法書などで光源を確保しておき、視界の効かない通路では注意するようにしたい。
テレパシー能力は代用にならないため、敵が認識できていても盲目状態では遠距離攻撃が一切使えない。
目隠しを使う時は他の武器を装備する必要がある。
飛び道具と違い、岩の真後ろは視界から外れるので攻撃できない*5。
斜め向こうは見えるが、長斧を使った戦いで岩を遮蔽物として使うことは難しいようだ。
堀や水たまりは視界が通るので、川越しに攻撃することはできる。
特殊な例で、水棲族のような堀や水たまりの中にいて直接目に見えていない敵は、選択したマスに敵がいれば攻撃することができる。目視以外の手段でリアルタイムに位置を把握できない場合は手探りで攻撃することになるが。
長斧を使う大きな利点として、手前の敵を素通りして直接奥の敵を攻撃できる点があげられる。
弱めの敵を盾にしながら立ち回れば、嫌な相手と直接戦闘せずに倒すことが可能だ。
特に、桂馬の位置(上の図の's'のマス)からは射線が通らないため、下の図のような感じで強敵を上手く誘導できればかなり有利に戦える。
.a@aDA@ T&aaaAE ---@---
さまよう目やゼラチンキューブ、ユニコーンなども安全に倒すことが可能だ。
灯り、眠り、牛歩といった魔法を活用したり、敵が落し穴にはまったところを突く、Eの字で敵が逃げ出したところを突くなど、他の要素と組み合わせるとなかなか面白い戦い方が出来る。
特に魔法使いは各種魔法が思う存分唱えられるうえ、スキルも熟練者まで上げられるので、長斧を存分に活用できるクラスと言えるだろう。
いかにして間合いを作るか、それが長斧を極めるためのポイントである。
SLASH'EMの衛士は、長斧のスキルをエキスパートまで上げることができ、加えて乗馬も得意とする。
長斧の攻撃力を最大限引き出せる職業といえよう。