short sword ')'
未識別名:- 攻撃種別:刺突 スキル :小剣 材質 :鉄 重量 :30 標準価格:10 命中率 :+0 ダメージ:小型d6 / 大型d8
全長70〜80センチ程の比較的小さな剣。
正確には短い剣ではなく、フットマンズソードという別名そのまま、歩兵が使う剣のことをいう。このため、騎兵用の剣(正確な意味でのロングソード)より長いものでも、それが歩兵用に作られたものであれば分類上はショートソードに当たる。
総じて長剣より軽く小型なため接近戦でも扱い易い。槍や長斧といった長柄の武器では間近に迫った敵に対処しにくいので、その死角を補う武器として携帯される事が多かったようだ。
だが、このNetHackにおいては有用という程でもない。
中途半端さに業を煮やしてか、ピンチにも拘らず近づいてくる敵に向かってダメモトで投げつける冒険者も多い。だが粗略に扱うのはちょっと待って欲しい。
このスキルをエキスパートまで上げられるのは盗賊、観光客、侍だが、侍(と、一応は観光客*1)を除けば、彼らにとってこれは最も強くなれる片手用近接武器なのだ。しかも盗賊や侍では初期装備になっているので(装備すれば)初めからスキルが上がってゆくことになりがちで、ある程度プレイが進んでも「二刀流の一方として使い続けていこうか…」と思い直し結局手放せなくなってしまうことだろう。薬師も熟練者まで上げられるので、ユニコーンの角かアスクレピオスの杖を手に入れるまで、これを鍛えておく必要に迫られるかもしれない。
つまるところ、「積極的に使い続けるのはどうかと思うが、序盤では選択肢が限られているのでやむを得ない」という、ある意味いやらしい武器なのだ。軽さのわりに大型の敵に対し攻撃力があるところや、二刀流を使うときアーティファクトを左右両方には持てないので、もう片方はシミターかサーベルかこれになってしまうであろうところも、何だかいやらしさを強調している感がある。
普通の小剣のほかにもエルフの小剣、オークの小剣、ドワーフの小剣がある。だが種族によるボーナスはないようだ。残念。
なお、侍で始めると脇差しという名前になる。
SLASH'EMでは小剣のアーティファクトが充実しているし、双方をアーティファクトにした二刀流も可能。習熟した先の受け皿が用意されているのは有り難い。