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mastodon 'q'

「自分でみてごらんよ」
坊やに言われ、男はカーテンを引き、くもりガラスの窓の戸をあけた。そして、そこに見た。
「うむ……」
男はうなり、うなずくばかりだった。ワニのしっぽを短くし、からだをずんぐりさせたような形。くすんだ茶色をしており、体長は二メートル半ぐらいだろうか。のそのそと歩いている。
「マストドンザウルスっていうんだって」

『午後の恐竜』

星新一/新潮文庫

マストドンサウルスによるとマストドンサウルスとはマストドン(のように巨大な)トカゲという意味ではないらしい。つまりマストドンとは別物。

マストドンと一口に言ってもそこそこ種類がいてやや微妙なところだが、とりあえず間違いないところとしては長い牙を持ったゾウの祖先である。

いちばん有名なのは北米に生息していた種類のようだ。
名前の由来は牙ではなくて臼歯の形で、「乳頭の(mast-)歯(-odont)」という意味らしい。
後代のゾウの種類のような、草や葉をすりつぶすのにより適した複雑な凹凸ではなくて例えていうなら円錐というか道路工事で見かける「コーン」をいくつか並べてくっつけたような感じの形をしている。

NetHackでは

マンモスが登場しない以上、洞窟人でプレイする際にはぜひ食べたり乗ったりしたいモンスターだ。

普通ゲヘナあたりまでいかないと登場しないレベルの敵で、ムーマクをも上回る攻撃力*1とバカ高いHPを持った強力なモンスターである(それにしても大きさ的にあんまり変わらないはずのムーマクと強さが違いすぎるような気はするが)。
攻撃力が足りないといくら殴っても倒れてくれなくてイヤになってくるので、このレベルの敵に遭遇するまえに武器防具を十分に強化しておくか、武器攻撃に替わる戦闘手段を用意する必要があるだろう。
当面は逃げるのもいいがゲーム最終盤ではそうも言っていられない。

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