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gehennom

あなたはゲヘナの門の前に立っている。
言葉にすらできない残虐と惨事がこの下に潜んでいる…

運命の大迷宮より深い場所に位置する焦熱地獄。
具体的にはレベルより下の、死の谷から始まりモーロックの聖域まで続く一連のフロアの総称。
…といっても、実際には味気ない迷路状のフロアが続くのだが。

その単調さゆえ、強烈にプレイヤーの「飽き」を誘発させ、ゲームが中断されたまま放置されるケースが後を絶たないという。ある意味NetHack最難のダンジョン

焦熱地獄らしく特に火の罠が多いので、火への耐性は必須だといわれている。
また、ここからは神への祈りは届かないので注意しよう。

イェンダーの魔除けを手に入れ、地上を目指して登っていると、 時々下の階へ引き戻されてしまうことがあるが、 これが発生するのはゲヘナの間だけである。


以下 NetHack 地下:41スレ 78 より*1brassでの出来事。

…辺公の館奥に階有り、下ると廃屋たち並びたる辻あり。
月光の一条も見ず狼狗の一吼も聞かず。ただ在る黒闇と亡者の呻きのみ。
行くと半ばに毛呂玖の祭壇、さらに往くと身のたけ四五丈、羊頭猪体の魔王居わしたり。
名を於毛須と云。蛮書に曰く閻王巴出須の化性なりとぞ。
なればこゝで琴吟ずれば、さしもの閻魔も感じ入りて御目溢し賜ることあらんと思いたれど、
生憎琴なく披露叶わず。誠に口惜し。階に陣取りて陽の長剣を振るい白銀の矢を出だし討ち取つたり。

下ると熱風襟に刺り喉を焦す。炙炎の林密なれど尚暗し。摩訶不思議の野辺なり。
これぞ横川の僧都説きたる焦熱地獄なるや。灼玉赤狗数多彷徨いたれど亡者獄卒の姿なし。如何。
某、殺生数多あれど妄言邪見の覚えなし。こは真の地獄に在らめや。

更に下ると巌の塞見ゆ。
おゝあれぞ目指せし鬼が城、武羅土公の御館に相違無しと勇んで入りたるが、
出迎えしは毛呂玖の比丘尼幾かのみ。
「御免、武羅土公何処」と問ふも比丘尼柳眉逆立て「無礼者め、そなたに返す言一片だに有らず」と叫ぶや、
持ちたる鉄尺振下ろしたり。
かゝる狼藉誠に許し難し。怒気心頭に達し一喝、悉く討ち果たす。
獄卒なれど所詮は不器量者、我が剣の贄とするはいと易し。呵々。

しかれども武羅土公は出でず燭台も見当たらず。宝物一つだに有らず。
果てさて如何なる事と訝み隈なく捜したれど同じ。
ふと僧都の教えに比丘尼犯したれば無間に落つとあるを思い出したれど術無し。
毛呂玖の壇に屍捧ぐも雷神の怒りを受く。諦め階下るもたゞ狭隘なる迷宮続くのみ。

あゝ武羅土公の御館何処に在りや。黄泉比良坂まで取つて返す…


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