NetHackにおいては、怪物を召喚する方法がいくつか用意されている。
ここでは、召喚した怪物の利用方法について述べようと思う。
最もポピュラーな方法は、怪物を造る杖や巻物、魔法だろう。
ただし:
上記以外にも魔法の罠を踏んだりトリックの鞄を使うなどの方法がある。
また召喚とは言えないだろうが、人形を入手して使えば生きた怪物にすることができる。
ある種のモンスターに変化すると独特の召喚術を使うこともできるようだが、ここでは割愛する。
まず思いつくのは、死体を祭壇に捧げて、神様のご機嫌をとるという利用法だろう。
離れた場所からいちいち死体を担いでくるのは重いし手間もかかる。運搬中に襲われたら死体を放り棄てて戦うしかない。時間が掛かりすぎて死体が腐り、捧げ物に適さなくなってしまう事もあるだろう。
だが@と同じ属性の祭壇のある部屋で怪物を召喚できれば、そうした心配や手間をかなり減らす事ができる。
理想的なのは祭壇の上にうまく誘導して倒すことだが、なかなか上手くはいかないものだ。
巨大なものほど神様は喜んでくれる気がするのだが*1自身で持ち上げられない怪物を呼んでしまうこともあるので、もし選ぶことができるなら少しは考えよう。
能力や耐性を得るために死体を食べたいと思うこともあるだろう。
代表的なものは天狗。瞬間移動制御能力を得られる希少種だ。速くなりたいなら量子物理学者、透明になりたいならストーカー。ゼラチンキューブや茶色プリンは各種の耐性を得られるので何かと都合がよい。栄養価も高くないし。あとは珍しい粉砕への耐性を獲得できる黒ドラゴンか。能力値やスキル獲得のためなら巨人、マインドフレアやレイスらを選べばよいが、こいつらを大勢呼ぶのはちょっと勇気がいるところだ。
単純に、食糧確保のために呼んでもいい。
ランダムに召喚した場合でも、中には食べられそうな死体を残すモンスターもいるだろう。
缶詰作成道具があれば困らないが、呼ぶ種類を指定できるのなら腐らないものを選びたい。*2
その中でも苔の怪物の死体は馬や菜食主義者でも食べられる貴重品だ。
あとトカゲの死体も腐らないが、これはちょっと変わった効能を持っている。*3
死体やパーツ目当てなら、ドラゴンやユニコーンを召喚しよう。
ドラゴンの死体や鱗、ユニコーンの死体や角は、いずれも有用だ。無論、倒せればの話だが。
白紙の巻物目当てに紙のゴーレムを呼んでもいい。*4
それからあまり知られていないが、ワニを倒して死体を変化させると、面白いことが起こる。
怪物の一部ではない装備品となると、話はまた違ってくる。
呪われた虐殺の巻物で怪物を呼んで倒しても、何も手に入らない。同様に、ベルでニンフを呼んでも物体を探す薬を手に入れることはできない。これらの方法で召喚された怪物は何も所持していないからだ。
一方、ランダムに召喚された怪物ならアイテムを所持しているので、倒せたらかき集めることができる。
装備最強・ポイント最高・おまけに耐性フル獲得…ああ退屈だ。だがラスボス倒して極楽往生してもつまらない。分裂プルプルに囲まれ牧場経営者として余生を過ごすのもカッたるい。生きるということはもっと刺激的であるべきだ…
そうお考えの貴方。貴方にはスペシャルな方々を招いて、かつてないパーティを催してみることを勧めたい。
お約束のアレや臭いだけのナニのような、雑魚よりマシなだけの連中ではなく、超天使や超悪魔*5や超巨神や超老師のような凄い方々とのべつ幕無し宴会(バトル)を繰り広げてみるのだ。
勿論超貴族や超兄者らも優待すべきゲストではあるが、お友達を沢山呼んでくれるものたちのほうがより賑やかで楽しいひと時を過ごせるだろう…徹底的に魅了して皆とゲヘナで二次会やってもいいんですがね。
ペットについての詳細は別項に譲る。
最初に述べたが、ペットとして召喚したいなら造魔の魔法を使おう。
とりあえず呼んでその後魅了することももちろん可能だが、成功するまでは殴られるので損だ。総じて強力なモンスターは魅了が難しく、成功するまでに蒙るリスクはより高くなることを考えると、寧ろ危険である。実はこちらのほうが魔法の消費量は少なくて済むのだが、一発で魅了に成功しなければ意味のない話だ。
もしアルコンなど強力なモンスターを指定したいのなら、欲しいモンスターの祝福された人形を願って手に入れ、使おう。願いを使うのに抵抗を感じる人もいるだろうが、これが最も確実な方法だ。
この迷宮には、一度生まれ落ちたら死ぬまでその位置を動かない怪物もいる訳で。
そうした怪物は、得てして攻撃もしてこないものだ。
こちらから手を出したら反撃を受ける事があるかもしれないが。
そして、怪物は他の怪物を押しのけて移動することはない。
看護婦やインキュバス、サキュバスが対象になるだろう。
余裕があるなら、瞬間移動禁止階層において閉ざされた部屋で召喚したいものだ。