options

NetHackを遊ぶ際に、いろいろな設定を行うことができる。
ほとんど使わないものから、変更すると劇的に使いやすくなるものまで様々。

大きく分けて、ゲーム起動時にのみ有効なものとゲーム中に[O]ptionで変更できるものの2種類がある。

常にデフォルト設定から変更しておきたい場合、設定ファイルにOPTIONS=optionname:valueの形で記述しておく。また、OPTIONS=optionname,optionname,optionname とカンマで区切る記述も可能である。

### nethack option file
# start
OPTIONS=name:michael
OPTIONS=role:knight
OPTIONS=horsename:K.I.T.T
# play
OPTIONS=autodig    #これはオン
OPTIONS=noautodig  #これならオフ
OPTIONS=!autodig   #これでもオフ

設定ファイル名は、UNIX系OSなら~/.nethackrc、Windowsならdefaults.nhである。

変更する必要がほとんどないオプションの詳細については、ここでは述べない。知りたい場合はguidebook.txtを参照のこと。

ゲーム起動時にのみ有効なもの

align
ゲーム開始時の属性を指定する。値はlawfulneutralchaoticのいずれか。頭の一文字だけでも良い。
boulder
の表示文字を変更する。
バッククォート(`)はいまいち見にくいといった人は、「0」(数字のゼロ)や「8」に変えてみるといいかもしれない。
character
role
catname
初期ペットの名前。基本的には小猫に対して用いられる。愛着のわく名前にして長生きさせよう。
dogname
初期ペットが仔犬の場合、catnameではなくこちらの名前が使われる。
horsename
初期ペットが仔馬の場合、catnameではなくこちらの名前が使われる。
gender
ゲーム開始時の性別を指定する。値はmale、femaleのいずれか(m、f一文字でもよい)。
ただし、職業設定に反するもの (男性のワルキューレ) は作れないようになっている。
msghistory
^Pコマンドで閲覧可能なメッセージ履歴の個数。標準は20。
name
ゲーム開始時のプレイヤー名を指定する。
後ろにハイフンと職業の頭文字*1を入れると職業も同時に指定できる。例えばhogeという名の観光客だったらhoge-T。-@をつけるとランダムとなる。
pettype
選択した職業での開始時のペットが複数の種類を取れるなら、その種類を決定する。
catを指定すれば小猫、dogを指定すれば仔犬になる。残念ながら仔馬を指定することは出来ない。
ペットになんて頼らないぜ、といった漢なアナタには、pettype:noneがおすすめ。
pickup_types
autopickupオプションをオンにした時に、自動で拾われるシンボルを個別指定する。
pickup_types:$"=/!?+ がおすすめ。ただ、ゲーム終盤ともなるとautopickupをオフにして進むこともままある。
  • ↑この設定では、怪物を怯えさせる巻物も勝手に拾ってしまう、よろめき状態でさらに重荷を増やす、店の中でウザい、などの危険があるので「おすすめ」とは言えない。序盤は'$'だけ、ゲヘナ以降は(あるいは寺院への寄贈が済んだら)autopickupオフにするほうがよい。
    • このオプションはあくまでスタートからの算段を想定しているのだからautopickupに「ターンをかけずにアイテムを拾える」というメリット(笑)がある以上一考の価値はあるのではないか?
      autopickup自体は@キーで切り替えられる上に、怪物を怯えさせる巻物識別以降は[O]ptionで?の自動拾いのみ解除、という手段も取れるわけだし。
    • バージョン3.6.0以降はAUTOPICKUP_EXCEPTIONパッチが正式に導入されたためこのジレンマへの対処はかなり容易になった。
race
ゲーム開始時の種族を決定する。
humanorcelfdwarfgnomeが指定できる。
ただし職業設定に反する種族は指定できない。
role
ゲーム開始時の職業を決定する。頭文字だけでもOK。

ゲーム中に変更可能なもの

autodig
つるはしなど掘るための道具を装備していて、掘ることができる地形に移動しようとすると自動的に掘る。
標準ではoffだが、onにした方が圧倒的に作業が簡単になる。ただし掘りたくないところまで掘らないように。
あと、このオプションはに対しては無効。などを装備していても自動的に切ることはない。
autopickup
地面に落ちているアイテムを自動的に拾う。
デフォルトでは全てのアイテムを拾ってしまうが、pickup_typesオプションで個別指定もできる。
また、@キーでon/offを切り替えることもできる。
autoquiver
未装填状態で[f]ireを使った時に、自動で装填を行う。あまり使い勝手はよくないようだ。
cmdassist
方向を要求される([t]hrowなど)ときに、変なキーを押してしまった際にガイドが出てくる。
onにする必要はない。
color
物体などをカラーで表示する。
ゲームをより難しくしたいならオフにするのも手。
DECgraphics
IBMgraphics
表示文字にASCIIのみではなくグラフィック文字を使用する。
見た目が派手になるが、端末が対応していないと文字化けするだけ。
disclose
ゲーム終了時の情報をするか否かの設定を行う。設定できるのは
であり、それぞれに対して
  • y 確認をする。デフォルトはyes。
  • n 確認をする。デフォルトはno。
  • + 確認なしに表示する。
  • - 確認なしに表示しない。
が指定できる。 書式は、例えばOPTIONS=disclose:yi na +v -g -cのように書く。
extmenu
拡張コマンド(#で始まるコマンド)入力支援。デフォルトではオフ。
Meta(Alt)が通らない環境(alt.org等)では役に立つかもしれない。
fruit
slime moldが、指定した名前に変わる。また、可視の薬フルーツジュースも指定した名前のジュースになる*2。気分的なものだが、カビをうまいといって迷宮探検するより、もっとおいしい果物を指定した方がいいような気がする。*3
hilite_pet
ペットのシンボルの背景を強調表示する。できるだけonにしておいた方がいい。
msg_window
^Pコマンドでメッセージ履歴を見るときの表示方法を指定する。値は以下の通り。
  • s - single 1メッセージだけ表示する
  • c - conbination 最初の2メッセージのみsingle、それ以降はfull。
  • f - full 全画面表示。古いメッセージが先。
  • r - reversed 全画面表示。新しいメッセージが先。
値なしの場合はfull、!msg_windowとした場合はsingleとみなされる。
number_pad
オンにするとhjklで移動する代わりにテンキーを使用できる。 また、uで[#u]ntrap、lで[#l]oot、kで[k]ickなどの操作ができるようになる。
runmode
SHIFT+方向や場所指定移動などでまとめて移動する際、どのくらいの頻度で描画するかを指定する。
  • teleport 移動が終了してから画面を更新する。
  • run だいたい7歩ごとに画面を更新する。
  • walk 1歩ごとに画面を更新する。
  • crawl walkと同様だが、1歩ごとにしばらく停止する。
デフォルトはrunだが、teleportにしてみてもいいかもしれない。
showexp
現在の経験値を表示する。
ただ、レベル14あたりから経験値がほとんど意味をなさなくなってくるし、経験値を表示する分だけ「混乱」「眩暈」などのより重要なステータス表示が画面外に押しやられるのでoffにするのがいいだろう。
showrace
プレイヤー自身の表示を、@固定ではなく種族に応じたシンボルとして表示する。
オークならo、ドワーフはh、ノームはG。
こうしておけば、ドワーフでプレイ時にhをまとめて虐殺するといった悲劇も減る……かもしれない。
showscore
現在のスコアを表示する。
低スコアアタックでもしない限り、特に表示するメリットはない。
  • NAOでは役に立つかもしれない。
sparkle
プレイヤーや怪物が攻撃に抵抗した時にエフェクトを表示する。
火の精霊界等ではこのエフェクトが激しくウザいためoffにしておきたい。
suppress_alert
値を 3.4.3 にしておくと[Q]uiverの際にいちいち警告が出なくて便利。
time
ゲーム開始からの経過ターン数を表示する。

関連リンク