バロット、頼むから俺を濫用するな。基礎戦術を守るんだ――

マルドゥック・スクランブル The First Compression 圧縮

冲方丁/早川書房、ハヤカワ文庫JA

abuseとは「濫用/悪用/不正使用」とかいった意味で、 ゲームシステムの範囲内ではあるものの、作者が想定していなかった システム面での不備やバランスの取れていない部分を 探して大なり小なり悪用することを指す。

やや具体的に挙げると "寺院僧侶を使って経験値とアイテムを安全に稼ぐ" などがあるだろう。

  • なお、ゲームシステムの範囲外で行われる行為(バグ利用含む)はcheat(チート)と呼ばれて区別されることが多い。

abuseはゲームバランスをぶち壊しにし、デザイナーの意図やゲーム本来の楽しみを台無しにし、 果てはプレイヤーの上達や選択の自由そのものを阻害するため、基本的には 「やってはいけない」行為である *1

一方で「不正」とするべきか「戦術」と言えるのか微妙なもの、定義の難しいものも 中にはある。

  • ゲームスタート時の装備の選り好み(特に魔法使いでは影響大)
  • ゲーム序盤のマップの選り好み(開始階に祭壇がなければ#quit、等)
  • 超低レベルで鉱山の街に行き、安価な寄贈でがっぽりAC?を下げる戦法
  • 弱体化の修正が入っても依然として強力なポリパイル
  • OSの内部時計をいじって曜日や時間帯に関わるボーナス/ペナルティの操作*4
  • レベル1ポリセルフで異常な最大HPと最大魔力を得る

などなど…
これらの中にも、将来はゲームバランス修正の中で変更が加わるものがあるかもしれない。

なお、「プリン祭り」についても十分にこれに該当するわけで、 本来ならば勧められるプレイスタイルではないことにも留意しておくべきであろう。 (それを理解した上で、何らかの目的をもって個人環境で行うならば別に構わないが。)