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Stormbringer ')'
素武器 :ルーンの剣 属性 :混沌 標準価格:8000 命中率 :+1d5 ダメージ:小型2d4 / 大型1d6+1 :(レベルドレイン)+ 1d2+1d8
おいらはヒーロー ヤクザなヒーロー おいらが怒れば嵐を呼ぶぜ
妖しいルーン文字の刻まれたその黒い剣は、相手が友好的でもお構いなしに攻撃する。誤動作に注意。
そして、触れたものたちから生の活力を奪っていき、装備すれば敵から生命力(レベル)を奪われるのを拒むようになる。
従って、その辺のザコやヒューマノイド相手には無類の強さを発揮する…が…裏を返せば強力なアンデッドや悪魔なんかには大して効かないってことだ。彼らから身を護るにはいいんだが。
そもそも素の攻撃力自体が大きくないので、強力な怪物相手だと(原作どおり)もの足りなさを感じてしまうかも。だがレベルダウン耐性は得難い力なので、軽んじてはいけない。混沌属性の盗賊あたりでプレイしているのなら二刀流の一方として使ってみてはどうだろうか。
出典は、マイケル・ムアコック作のエルリック・サーガシリーズの主人公、白子の王子エルリックの持つ黒きルーンの剣。
"ルーンの剣"という武器自体、このストームブリンガーのためにあるようなもの。
「アリオッチ!」
そのときアリオッチならぬ者の声がエルリックの耳に届いた。剣それ自体の声のように思われた。
「エルリック―――アリオッチには血と魂を捧げねばならぬ。血と魂を」
エルリック・サーガ2「この世の彼方の海」
(マイケル・ムアコック/井辻朱美訳、ハヤカワ文庫)
以下 NetHack 地下:5スレ 157-158 より勝手に転載。
襲い掛かる怪物の群。 杖も薬も使い果たし、傷だらけの身体から繰り出される剣は宙を斬る。 ペットの断末魔の悲鳴。 かつて朋友だった”もの”を踏み潰しながら、ムーマクが突進してくる。 勢いのついたその頭が鳩尾に突き刺さり、肋骨が嫌な音をたてた。 背負い袋からスクロールを取り出し、血の混じった声で呪文を唱える。 目の前を光の粒が覆い、視界が戻る時には数十フィート離れた場所に立っていた。 ムーマクが獲物を見失い雄叫びを上げるのが遠くに見えた。 階段までは5、6歩。 悲鳴を上げる体をひきずり足を踏み出したその前に、大きな影が現れた。 巨人のミイラ。 その巨体からの一撃に耐える力はもう残っていない。 絶望し、膝を付き、神への祈りと呪いの言葉をつぶやく。 瞬間、雷鳴が、頭の中に轟く。それは人間の言葉の様でもあった。 どこからとも無く漆黒の剣が現れ、石造りの床に突き刺さる。 その剣は、血を欲していた。 もちろん剣と会話できる訳もないのだが、刀身から流れ出る闇のような波動がそう語っていた。 最後の力を振り絞り、柄を握り、一気に引き抜くと、そのまま目の前の怪物に袈裟懸けに斬りつけた。 その剣は、死者を欲してはいなかった。 綺麗に宙を舞いながら、消え行くこの世の記憶の片隅で、 「いらねぇよ!!」 と爆笑問題田中がツッコむ声が聞こえた。