Angband
Moriaの直系の子孫となるRoguelike。
1991年の初代"The Pits of Angband"以降、Roguelikeを代表するゲームの1つとなっている。
J.R.R.トールキンの「シルマリルの物語」に出てくる、冥王モルゴスの地下要塞アングバンドが舞台となっており、
最深部の地下100階にいるモルゴスを倒すことが最終目的。
- ヴァリアントによってはラスボスが『混沌のサーペント』だったり『アザトート』だったりする。
NetHackと比較した場合、
- 迷宮が広く、階層が保存されない。
- 地上に街があり、いくつかの消耗品は購入することができる。盗みはできないが、定期的に商品の補充、入れ替えがある。
- 謎解きなどのギミックはほとんどない。
- 銘入りの装備(アーティファクト)が多数登場する。
- 耐性は全て装備に依存し、食事から得ることができない。というか死体を食べることはできない。
- ユニークモンスターと呼ばれる強敵も多数登場する。
- 一定の階層ごとにクエストがあり、それをクリアするか階層を放棄しないと先に進めない。
などの特徴がある。総じて、キャラ育成やアイテム収集を重視した内容になっている。
ヴァリアントの数が非常に豊富なのも特徴。
vanillaとひっくるめて、*bandと書かれることもある。
一部を挙げると
- Zangband(日本語版)
vanillaにロジャー・ゼラズニイの作品の世界観
(グレイスワンダーを参照)やワーグナーのオペラ、その他
"クトゥルフの呼び声"やら"ウォーハンマー"やら果ては3Dガンシューティング
"DOOM"などほとんど「何でもアリ」と言っていい程様々な要素を加えたもの。
- 変愚蛮怒
Zangbandから派生した和製ヴァリアント。
ゲームバランスを調整し、様々な要素を追加、更には
漫画・アニメ、風刺ネタまでさらに強化している。
日本ではプレイ者数が最も多いと思われる。
- ToME(Tales/Troubles of Middle Earth)
指輪物語方向に強化されたもの。
…などなど。
なお余談だが、NetHack系と同じように、難易度のほうも各種ヴァリアントの方が軒並み高めだったりもする。
関連リンク †