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human mummy 'M'

M ミイラ(ミイラ取りと名付けられた人間のミイラ)  [通常の視覚]

ミイラ(木乃伊)とは、簡単に言えば乾燥した死体である*1

NetHackのミイラ

この迷宮ではミイラが不浄の力でアンデッドモンスターとして活動している。
このミイラが生前どのような人間であったかは知る由もない。

動きは遅いが、ミイラの中では割と打たれ強いほうなので、「ミイラ取りがミイラになる」なんてこともある。
無事倒せるとミイラの包帯が手に入る。

よもやま話

  • 余談だが、映画『ハムナプトラ』の原題はずばり"The Mummy"である。

エジプトのミイラ

古代エジプトの死者の書によれば、来世に行った人間の魂は1年に1度、この世に戻ってきて残した家族と会うことになっており、そのときに戻ってきた魂の行き場所として身体が残っていなければならないとされている。
そのため、死体の保存を目的に、盛んにミイラの製作が行われた。
包帯を巻くのはエジプトのミイラでよく見られるものだ。

エジプトにおけるミイラの作り方は、

  1. 傷みやすい内臓は、取り出して別の容器(カノポス壷と言う。製法は素焼きなど)に保存する。心臓は体内に残す。
  2. 遺体を、特殊な防腐剤に漬け置く。
  3. 全身に包帯を巻き、何重にもマスクをかぶせて棺桶の中に入れる(マスクはツタンカーメンのイメージでおなじみのデザインのものだ)

これらの作業は、ジャッカルの頭を持つアヌビス神の神官が立ち会う。死者の生前の身分によって、作り方の入念さに違いがあったとされている。

その他の地方のミイラ

アンデスにおけるミイラの作り方は、エジプト方式と異なり、内臓だけでなく筋肉も取り除いたあと、乾燥させて前屈状態で布を巻いて作る。

日本における即身仏もミイラの一種であるが、これは入定という荒行の一種らしい。これは生きているうちから五穀断ちして木の皮や実のみでしばらく生活することで体内から腐りやすくなる要素である水分を減らし、かつ最後には漆の茶を飲んで内臓の腐敗を防止し、空気穴つきの木箱に入って土に埋めてもらい、入定するまで鈴を鳴らし続けて経を読むというもの。

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