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Set もしくはSetekh、Seth

「...これは、蛇が尻尾を口にくわえて、とぐろを巻いているところで、セトの神を描いたものです。古代の蛇、スティギア人の神です! ... 蛇が人間の姿をして、地上を動き回っていた時代の遺物です。蛇から生まれた種族が、彼らの王の骨を、この壺に収めておいたにちがいありません」

石棺の中の神(黒い海岸の女王 に収録)

ロバート・E・ハワード, 宇野 利泰・中村 融 訳/創元推理文庫

神話的起源

ツチブタの頭を持つエジプトの神。多神教神話における、いわゆる「悪い奴」である。

本来エジプト神話では、強さ、乱暴、敵対、悪、戦争、嵐、外国、砂漠の神。 下エジプトの主神だったが、BC3000年ごろ、ホルスを主神に頂く上エジプトの王が 下エジプトを征服してエジプトを統一したため、 セトは一転して不名誉な役に追いやられてしまった、らしい。

暴力的な神は、神話黎明期には鎮め崇拝される物だが、時代が経つにつれて 単純な悪者にされてしまうという、世界各地の神話に見える例の一つでもあるだろう。

NetHackでの扱い

というセト神だが、NetHackの野蛮人の元ネタは映画コナン・ザ・グレートなので、 より正確には、コナンの両親の仇であるタルサ・ドゥームによって崇められている蛇神セトが 元ネタである。

ヒロインのヤスミン姫を救い出しに、コナンは力の山の神殿に赴くのであったとさ。

以前のバージョンでは野蛮人の属性は中立のみだったので当然のようにクロムを崇めていた。 しかし現在は混沌も選べるようになっており、選ぶとセトを崇めることになる。 物語中ではセトは邪神として描かれているので、かなりの違和感がある。

ハイボリア時代
ミトラ
クロム

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