主にフィンランドの人たちによる開発チームが作っているRoguelikeのひとつ。

正式なゲームタイトルはIter Vehemens ad Necemであり、IVANというのはこの略称。
これはラテン語で"a Violent Road to Death"(「死への激しい道のり」の意)を意味する、とのことである。

  • C++という、Roguelikeとしては比較的珍しいプログラミング言語を使用している
  • 非常にグラフィカルな画面でテキスト版がそもそも存在しない
  • hjklではなく基本的にテンキー移動で独自のキーアサインができない
  • 「識別」という要素を完全に排除してある
  • 光源や地形の処理が非常にユニーク
  • 4キャラクター分の巨大モンスターも出現する

といった、Roguelikeとしては様々な意味で、極めて「左翼的な」作品である。

とはいえプレイ感覚はまさしくRoguelikeであり、タイトルの原義どおりに様々な死に様が体験でき、 しかも上級者にとってもほんの一瞬の判断ミスで即死するという、他のRoguelikeから見ても、特に 「プレイヤーに対して」かなり苛烈なゲームバランスになっている。 具体例を挙げると:

  • 「不用意に泉の水を飲んだらそこから出てきたスライムに溶かされて死亡」
  • 「さっき倒した変異性のウサギの死体を食べた狼が目の前でダイヤのゴーレムに変化し殴られて死亡」
  • 「銘入りの武器と強力なアイテムを手に入れて意気揚揚と進んだら地雷を踏んで即死」
  • 「ゾンビと戦っていたら突然自分の手が取れてしまいそこをハルバードを持ったオークに殴られて一撃死」
  • 「何が起こったのか分からないうちに火炎弾をくらって手持ちのワンドの爆発に巻き込まれて死亡」

などなど。 もちろん、floating eyeや変異/酸性の死体といったNetHackでもお馴染みのブービートラップにも事欠かない。

また、冒険の舞台が比較的小規模にまとまっていて、一回のプレイに要する時間がRoguelikeとしては短く、 気軽に(?)遊びやすいゲームでもあると言えるだろう。

あとバナナ。


関連リンク