a housecat named Schroedinger's Cat 'f'
にゃー?(ご主人様どこいっちゃったんだろう?) にゃー(あ、あそこにテレポートしてる人がいる。 ひょっとしたらご主人様のこと知ってるかもしれない。) にゃー?(もしもし天狗さんですか?ぼくのご主人様を知りませんか?) にゃー(え、会わせてやるからこの箱に入れって? うーん狭いところは好きだし、分かったよ) にゃー?(あれ、どうして蓋をしめちゃうの?) にゃー!(ぼくの名前はモリスだよ。シュレーディンガーなんて呼ばないで!)
量子物理学者の落とす大箱の中に入っている猫。 その猫は観測するまで生きているのか死んでいるのか誰にもわからない。
量子物理学者の発する信号が途絶えると、
彼の持つ大箱の中の酸のブロッブがある一定の確率でユーカリの葉を食べて発生した青酸ガスが猫を殺す。
…という仕掛けがあるらしいのだが、猫の屍骸と一緒にユーカリの葉も酸のブロッブの屍骸も出て来ないのが奇妙と言えば奇妙である。
なお、猫の名前がシュレーディンガーというわけではなく、シュレーディンガーという 科学者が提唱した仮説の中の猫のことなので念のため。
「よし、では箱を開けずに魔法で観測してやろう」と思った方。
申し訳ありませんが次のバージョンまでお待ちください。(C343-263)
元々は、(正式な)量子物理学者であるエルヴィン・シュレーディンガーによって提唱された思考実験による。
家猫、絶対確殺凶悪生物の入った瓶、ラジウム粒子(塊)、放射能感知装置を入れた箱を他者から感覚的に観測できないような場所に置く。
さらに、もしラジウムが崩壊して放射線を放った場合、放射線感知装置が瓶を破壊して猫を殺すという回路が箱の中に置かれているとする。
もし、仮に1時間の間にラジウムが崩壊する確率が50%であった場合、1時間後に外部から猫を観測するとその猫は生きているかどうか?というのが実験の趣旨だった。
外部から観察できない状況下では、この1時間内での猫の生死確率は1:1であり、観測されるまでは生死が確定しない。つまり猫は一時的に「生死を超越した状態」になるわけで、(科学理論としてはあるまじきことに)曖昧である。
つまりこの思考実験の骨子は「たとえ実験のためにどんなに視覚的に表現するのが難しい実験(量子論など)であっても、それを正しく観察する観測者がいなければならない」ということである。
実はこのフィーチャー、TNGからvanillaに逆輸入された珍しいパターンだったりする。
TNGでも猫入りの箱が登場するのだが、この場合は専用の箱になっていて、
のいずれかが入っているらしい。