baluchitherium 'q'
「これはわたしのお気に入りでしてね」ダンチェッカーはつかつかと先頭に立って進み、歌うように言いながら獣の太い前脚をいとしげに軽く叩いた。
「バルキテリウム……化石犀です」『ガニメデの優しい巨人』
J.P.ホーガン/池央耿訳、創元SF文庫
中央アジアで化石が見つかっている、体長約7m肩高約5mと推定される、(今までに発見された中では)歴史上最大の陸棲哺乳類。
意外にもゾウではなくてサイの仲間。
ただし角がなくて、首や足やらが割と長めで"サイ"というにはやたらスマートな復元図が印象的ではある(それでも体重は15トン〜20トン程度と推定されているが)。
現在では、他に見つかっている「インドリコテリウム」と同じ生物であるとの見方が強い。
もちろん今はそんなくそでかい生物など陸上に生息してはおらず、生態や外観なども現在となっては推測するしかないわけだが、当然そんな事は一切関係なくゲームに登場する。
…が、中盤以降にしか登場しないモンスターの割にはそんなに強くない。
踏まれたら絶対死ぬって雰囲気の割に攻撃力も(決して低くはないが)十分対処できる程度だし、他の並居る強敵と比較して特に打たれ強くもない。
防御力も並でスピードも並、おまけに名前も覚えにくいとあっては、おおよそ印象に残りにくい敵とも言えるだろう。ムーマクとはえらい違いである。
っつーか例えば水のトロルとか羽のあるガーゴイルの方が強いような?