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Tyr

神話的起源

北欧神話の戦神。この神話には戦神がやたら多く3人も居るが、 その中で最も影が薄いのが彼である(笑)。

そんな中で、フェンリル狼を捕まえるときのエピソードはそこそこ有名。

あるとき、神々はロキの息子であるフェンリル狼を、野放しにしておいては 危険だと思い捕まえようとする。

後に凶暴化するフェンリル狼もそのころは従順なもので、言われるがままに騙されて 縄に縛られるのだが、凶悪な狼は最初の縄も、次の縄も簡単に引きちぎってしまう。

そこで、神々が奥の手として出してきた縄が「グレイプニル」というシロモノ。 見た目は細いにもかかわらず極めて強靭極まりないこの縄を見て、さすがの フェンリル狼も危機感を感じた。

「誰か俺の口の中に手を入れておけよ。そうすれば縛られてやるから。」

当然誰も入れたがらない。そこで名乗り出たのがこのチュールである。 狼は力を込めるが、グレイプニルは切れない。必死で暴れるフェンリル狼。 当然の結果として、チュールの片手は食いちぎられることとなった。

王様のオーディン、肉体派のトールに対して将軍のイメージ。

NetHackでの扱い

NetHackでは、ワルキューレを選んだときに、中立オーディン混沌ロキと一緒に秩序の神として登場する。

……なんでコイツなのかな、と正直疑問に思う。

しかしながら、誰にしたらいいのか、と考えると、 北欧神話には面白いほどに光の神が少ないのである。

対抗候補としては、
ラグナロク開始時に、ロキにあっさり殺られた「バルドル」
他の神族との抗争の後、和平の使者として人質交換されてきた「フレイ」

……やっぱチュールしか居ないのか。

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